【国内船主の今】(304)脱ロシア、深まる苦悩。LIBOR廃止、先延ばしの移行
2月25日、ウクライナ南部のユズニー港沖。今治船主大手、日鮮海運グループの日興汽船が保有するポストパナマックスバルカー「Namura Queen(ナムラ・クイーン)」が砲弾を受け損傷した。甲板で火災…
【国内船主の今】(303)高値発注の呪縛。検船サービス、BBCに食指
「フレート(船隊)の平準化を考えれば、高船価船でも新造発注を検討する時期に来ているのかもしれない」 22日午後、今治船主が最近の経営動向に関する取材に応じた。テーマはもちろん、「足元の高船価で新…
【国内船主の今】(302)リーマンと「今」の違い。船舶管理の質、最大の関心事
「専門チームを設立して対応すべき非常に重要な問題だ」 16日午後、オペレーター(運航船社)関係者がオンライン取材に応じた。テーマはズバリ「船舶管理」についてである。■オイルメジャー並み…
【国内船主の今】(301)中小船主、発注再開へ薄日。NSYギリシャ、商流に変化迫る
「昨年は船価の上昇で新造船への投資を見送らざるを得なかった国内船主の一部が、ここにきて小型バルカーの新造整備を検討し始めている」 中国の旧正月(春節)の連休が明けた7日。商社関係者が対面取材に応…
【国内船主の今】(300)船舶管理の本質とは。LNG燃料船の問題にも直結
「船舶管理の良しあしとは、一体何を具体的に指すのか。その質と内容が今、問われている」 2月上旬、船主関係者が取材に応じた。船舶管理とは、船舶の運航、貨物輸送に関わる本船運航の業務全般のこと…
【国内船主の今】(299)SPAC活用なるか、地方銀行の融資 ケープ変動懸念
SPAC(スパック)―。特別目的会社「SPC」という単語に「acquisition(買収)」を加えた「特別目的買収会社」の略。一部の船舶ファイナンス関係者では数年前から話題となっていた。…
【国内船主の今】(298)超低金利が生んだ成長。四半世紀の追い風、転換期は来るのか
「“山一ショック”から25年がたった。あれから四半世紀にもわたる日本の超低金利が日本船主の急成長をもたらした」 年始のゆったりした雰囲気に包まれた都内のレストラン。船舶ファイナンス関係者が感慨深…
【国内船主の今】(297)LNG焚きケープ先行発注。自社船志向で用船需要後退
「LNG(液化天然ガス)燃料焚(だ)きケープサイズバルカーの日本への発注決定は、同船種の建造で海外ヤードの後塵(こうじん)を拝してきた国内造船所にとって、大きなターニングポイントになる。その一方、国…
【国内船主の今】(296)投資ジレンマとFFA。中型バルカー対象、JOLCOと競合
「新造カムサマックス(バルカー)の船価が1隻当たり4000万ドル(約46億円)に達しようとしている今、どこの船主が(このような高値で)発注できるのか」 年明けの5日、商社関係者が電話取材に応じた…
【国内船主の今】(295)春節と五輪のWパンチ、非海運への投資 船主と隙間風も
「1月末開始の中国の春節(旧正月)休暇、2月4日から始まる北京冬季オリンピック。この二大イベントの間のバルク市況をどう読むかは非常に難しい」 12月20日、寒風吹きすさぶ東京都内。邦船オペレータ…
【国内船主の今】(294)借り換えが生む錬金術。担保価値が急騰、JOLCO増加
「夏場から秋にかけてコンテナ船の中古船価がうなぎ上りで急騰した。つまり船舶融資における担保価値が跳ね上がっている」 12月上旬、冷たい雨が降る東京都内の午後。喫茶店で船舶ファイナンス関係者が空前…
【国内船主の今】(293)高船価は新常態か。旧正月が試金石、発注は市況次第
「足元の高船価が今後平時に戻るのか、それとも、今の水準がニューノーマル(新常態)として定着するのか。各船主がこの点をどう判断するかが、来年の新造船マーケットを占うポイントの一つだろう」 7日、師…