【記者の視点/五味宜範】三井E&Sの構造改革、思い複雑も利益出す体制構築期待
三井E&Sホールディングス(HD)は2月10日、社長交代会見を開催した。同社は総合重工の中で、造船分野で国内の建造拠点をなくすという一番ドラスチックな構造改革を断行した。一連の動きがひと段落したタイ…
【記者の視点/有村智成】大阪港湾局22年度予算案、大阪万博色を強く反映
大阪港湾局が公表した2022年度の大阪港(大阪市分)と大阪府営港湾(大阪府分)の各予算案は、特に大阪港が25年開催の関西・大阪万博を踏まえたものとなった。同港の主要コンテナターミナルがある夢洲地区で…
【記者の視点/神農達也】伊勢湾で進むプロジェクト、未来の産業とインフラ拡充に期待
伊良湖岬と神島の間、伊良湖水道を湾口に愛知県と三重県に面する伊勢湾。三大湾(東京湾・伊勢湾・大阪湾)で最も広い1738平方キロメートルの水域がある伊勢湾で、多様なプロジェクトが動き出している。…
【記者の視点/佐々木マヤ】 航空輸送のSAF利用。供給体制確立で脱炭素加速
伊藤忠商事は2月16日、フィンランドのエネルギー大手ネステと持続可能な航空燃料「SAF」の日本市場向け独占販売契約を締結したと発表した。世界的に供給不足が予測されるSAFを戦略的に日本へ確保し、今年…
【語録採録】NXHD副社長・堀切智さん、長期ビジョン実現へM&A不可欠
「2037年の長期ビジョン実現は、オーガニック(自律的成長)の取り組みだけでは難しい。海外などでのM&A(合併・買収)が不可欠だ」 NIPPON EXPRESSホールディングス(NXHD)は1月…
【記者の視点/梶原幸絵】国際物流の混乱、「非連続な変化」に備えを
先日、日本ロジスティクスシステム協会(JILS)のオンラインセミナーを視聴していて少々驚いた。というのも、「昨今の海上コンテナ輸送の混乱は、コンテナ輸送システムの『終わりの始まり』の可能性もあるので…
【語録採録】横浜川崎国際港湾社長・人見伸也さん、知見共有、ベストプラクティスを
「港湾で発生した事故への対応などさまざまな知見を共有し、ベストプラクティスを導き出せるような仕組みが構築できないか考えている」 横浜港は2020年、世界銀行とIHSマークイットが共同で発表した「…
【語録採録】JapanFuse代表取締役・石田寛成さん、日本の成長の導火線に
「ピボット(方向転換)というよりトラベル(旅行)ですね」と笑う石田さん。同社は当初、「最初の一杯が毎日無料」という、バーのサブスク事業を開始。好調なスタートもコロナ禍で方向転換を余儀なくされた。…
【記者の視点/柏井あづみ】洋上風力・第1ラウンド。地域密着と国際連携 両立が課題
邦船社による洋上風力発電分野への展開が加速している。昨年までは欧州の洋上風発関連企業とのパートナーシップ締結が相次ぎ、新分野に乗り出す上での基礎固めの段階という印象だった。しかし昨年末、日本の…
【記者の視点/浦野綾】CNP形成で検討本格化、先行事例に学び 脱炭素化推進
北京冬季五輪が4日、開幕した。同大会ではコンセプトの一つに脱炭素を掲げ、競技会場への移動に水素燃料電池車を導入するなど環境への配慮を世界にアピールしている。開会式のハイライトとなる聖火の点灯セレモニ…
【記者の視点/鈴木一克】内航・フェリー向け燃油高騰、価格抑制策に期待も 効果検証を
年明け以降、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」による感染急拡大が続く。フェリーによる旅客輸送需要は、昨秋から年末年始にかけて感染拡大が沈静化したことで復調していたが、年明け以降は再び状況が悪…
【記者の視点/岬洋平】定航船社の成長戦略、どこで稼ぐか 問われる理念
コンテナ船社のM&A(合併・買収)が活発だ。未曽有の水準に達した運賃市況を背景に、2021年は史上最高の利益を上げる船社も多く、潤沢なキャッシュを次の成長へ向けた投資につぎ込んでいる。もちろん…
【社告】本紙記者が「業界の今」を解説。第3回海事アカデミア、4月13・14日にウェビナー
日本海事新聞社は4月13、14の2日間、ウェビナー「海事アカデミア」を開講します。当社が2020年の春に立ち上げた教育研修事業で今回が3回目の開催。日本海事新聞購読者とマリンネット会員各社の新…
【語録採録】商船三井社長・橋本剛さん、インフレと金利の動向を注視
「グローバル経済の変調は気掛かり。特にインフレと金利を巡る関係には注意が必要だ」 コンテナ船市況の下落リスクについての質問に対し、そう答えた。コロナ禍を受けて、各国は景気刺激策を打ち出した…
【語録採録】川崎汽船常務執行役員・山鹿徳昌さん、次期中計への土台が完成
「復配のみならず、攻めの経営、次期中期経営計画に向かう上での強固な土台ができたと思う」 2021年度の経営計画の進捗(しんちょく)状況についてこう評価する。「オーシャンネットワークエクスプレス(…
【語録採録】日本郵船執行役員・丸山徹さん、山高けれど、谷深くなし
「3カ月前には、旧正月などの季節要因もあり、年度末に向けて徐々に落ち着くと予想していた。しかし結果はそうならず、依然として需給バランスは正常化していない」 決算会見でコンテナ船需給についてそう語…
【記者の視点/浅野一歩】ウインドチャレンジャー登場、新旧技術融合、風力推進の時代へ
商船三井と大島造船所などが研究を進めてきた伸縮式の硬翼帆「ウインドチャレンジャー」を搭載するバルカーの基本設計を完了し、日本海事協会(NK)から基本承認(AIP)を取得したのは2019年のことだった…
【語録採録】商船三井エネルギー営業戦略部カーボン事業チームサブチームリーダー・香田和良さん、取り組みの輪を広げたい
「気候変動対策や生物多様性保全には多額の資金が必要。当社1社では到底足りない。同じ問題意識を持ち、共感してもらえる人たちと協力し、取り組みの輪を広げていきたい」 インドネシアの南スマトラ州で、マ…
【記者の視点/五味宜範】船陸間通信で新サービス、船舶での利便性向上に期待
コロナ禍で当たり前となったことの一つに、ウェブ会議システムの利用がある。会議のほか、記者会見、セミナー(ウェビナー)など使う機会が増えた。いろいろなシステムがあり、初めて使う場合には戸惑ったり、会見…
【記者の視点/有村智成】大阪港夢洲地区でICT活用加速、近未来の先端港湾への進化に期待
大阪港の主要コンテナターミナルとなる夢洲コンテナターミナル(DICT、C10―12)で、港湾効率化に向けた取り組みが加速している。その内、高速通信を用いた実証実験や、新・港湾情報システム「CONPA…