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2022年03月03日 デイリー版4面
【新書見参】(43)「バチカン大使日記」中村芳夫著。小学館新書。2021年11月発行、定価946円(税込み)。信徒13億人を擁する小さな大国
経団連の土光敏夫会長と言えば昭和時代の代表的財界人であり、その政策秘書として2年近く務めたのが著者である。「土光会長は、いかなる夕食の接待も断った。それがたとえ皇居での外国の賓客を招いての晩さん会であれ、時の総理からの夕食会であれ辞退した」と著者は述べる。(目刺しを前に夫婦で膳を囲むのが常だったといわれている)そのような会長の姿を見ていた著者だが、土光会長を反面教師としたのか、極めて社交上… 続きはログインしてください。
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