海事アカデミア2022
 印刷 2021年12月16日デイリー版3面

MariTech 海事未来図】印ソルバーマインズ、AIで定航のリスク軽減。DG申告漏れなど予測

 印ソルバーマインズは、AI(人工知能)やML(機械学習)などを活用したソリューション提供により、危険品(DG)の誤申告に起因するトラブルの防止など、コンテナ船業界のリスク軽減に取り組む。同社は7日、ウェビナーを開催し、アンソニー・ダミアン、モヒト・オベロイの両取締役が、コンテナ船業界の課題や、自社のソリューションについて説明した。

 ソルバーマインズは2003年の設立。コンテナ船社向けERP(基幹業務システム)開発などからスタートし、AI・MLを活用したソリューション提供を拡大してきた。

 ソルバーマインズはコンテナ船業界の足元の課題として、スケジュールの不安定化、不適切な積み付け、誤申告を挙げた。

 スケジュールの不安定化に対する対策では、AI・MLのプラットフォームであるSEDGEによるプロファイリングと、最適化エンジンOptiFleetにより、船舶・港の組み合わせなどのシミュレーションを行い、最適なスケジュール作成を支援する。また、空コンテナのポジショニングを最適化するOptiBoxも提供する。

 港湾での滞在時間短縮へ、積み付け最適化システムSONATAを提供する。港湾での滞在時間は荷役するコンテナ数、クレーンの数・生産性、積み付けの仕方で決定される。これら変数を単独で扱わず、統合した形で最適化。利用可能なクレーンに合わせた積み付けの「ブロック」を作ることで、荷役時間を短縮する。

 コンテナ船業界ではVGM(船積み前総重量確定)ルール導入後も、重量の誤申告が散見され、積み付けの崩壊などにつながる危険性もある。また、最近ではDGの誤申告が原因とみられる本船の火災事故も多く発生している。

 ソルバーマインズのソリューションでは、機械学習により、重量誤申告の可能性が高いコンテナを予測する。また、船荷証券(BL)上の文言(荷送り人・荷受人、商品情報)などから、申告されていないDG貨物が含まれる可能性のあるコンテナを予測するという。

 ダミアン取締役は「AI・MLと最適化エンジンを用いたソリューションは、コンテナ船業界の新しいパラダイムシフトを促す。コンテナ船業界における最適化は、積み付け計画、定時運航、コンテナの不均衡を解消するための新たなベンチマークとなるだろう」とコメントした。