印刷 2021年11月26日デイリー版1面

MariTech 海事未来図】川崎汽船、ラッシング資材管理を可視化。自動車船向け、IoT活用

 川崎汽船は25日、物流機器の販売を手掛けるアヴィエラン(本社・名古屋市)と共同で、自動車船の非自走貨物用ラッシング(貨物固縛)資材をIoT(モノのインターネット)で可視化する実証実験を行ったと発表した。今回の結果を基に、資材管理の高度化と業務効率の改善を目指す。

 アヴィエランが開発した物流IoTソリューションを活用し、9月から2カ月間、日豪航路に投入している川崎汽船の自動車船で実証実験を行った。

 実証実験では、ラッシング資材収納用のラッシングボックスに位置計測機能付きのIoTデバイスを設置。輸送中のボックスの位置をシステム上で可視化できることを確認した。輸送中の振動や熱など、デバイスの耐久性に問題がないことも確認した。

 川崎汽船は自動車船事業で、ロールトレーラーを利用した非自走貨物輸送サービスを展開している。ロールトレーラーへ貨物を固縛する際には、ロールトレーラー1本に付き数十本のラッシング資材を利用する。

 ラッシング資材は管理本数が多く、揚げ地での紛失が課題となっている。本船には資材を回収するラッシングボックスも備えるが、ボックス自体の管理も課題だった。

 そこで今回、課題解決に向けた最初のステップとして、ラッシングボックスの位置情報の見える化に取り組んだ。