海事アカデミア2022
 印刷 2021年11月04日デイリー版4面

OKI、AIで配送計画自動化。ロンコと試行運用開始

 OKIは1日、ロンコジャパンと共同で、AI(人工知能)技術を活用して物流分野のルート配送計画を最適化する「コスト最小型ルート配送最適化アルゴリズム」の試行運用を同日から開始したと発表した。複数車両で荷物を配送する分割配送に対応したOKI独自のアルゴリズムにより、配送先とその順番、各車両に積載する荷物量を最適化するのに加え、配送時間の指定、全車両の稼働時間均等化も実現する。従来の最適化サービスでは対応が難しかった、経路ごとの有料道路利用判断も含めたコスト最小化にも対応する。

 物流の配送計画立案では、積載量、車両数、配送距離など、多くの要件を考慮する必要がある。店舗ごとの納品時刻を順守した上で、ドライバーの業務量を均等化するなどの調整は、専門知識や経験のある熟練社員の技量に頼るところが大きい。

 物流の逼迫(ひっぱく)が社会課題となる中、配送要件が確定してから出荷開始時間までの短時間での立案を確実に実施するには、特定の人員に依存しない、迅速な配送計画の自動化が必要だった。

 OKIは今回の試行運用で、2月の実証実験で有効性を確認した分割配送による配送計画のアルゴリズムに、店舗ごとに異なる配送時間を指定できる機能や、有料道路の利用有無までを計算する機能を新たに搭載。配送時間の遅延や各車両への仕事の配分の偏りをなくしつつ、コストを最小限に抑えた配送計画の自動化を実現する。

 OKIとロンコ・ジャパンは今回の試行運用の結果を踏まえ、2022年度に「コスト最小型ルート配送最適化アルゴリズム」を配送計画システムに組み込み、本格運用を開始する予定としている。